2017年8月29日火曜日

くすみ書房の書棚を再現する


くすみ書房は、札幌で長年愛されたユニークな書店であり、2015年6月に惜しまれながら閉店しました。


店長の久住邦晴さんは、穏やかな笑顔と強い決意をもった方で、閉店ののちも再起を図っていたと聞きます。そんななか、2017年8月28日に肺がんで亡くなったと訃報が流れました。(北海道新聞の記事

久住さんが丹念に作り上げた書棚をひとつ、ここにタイトルを並べて再現してみたいと思います。謹んで哀悼の意を表して。

2017年8月29日 木村洋平

* 2015年当時、ぼくは札幌に住んでおり、くすみ書房さんの協力を得て読書会を開いたり、個人的に話を聞いたり、お世話になっていました。

2階の風景

セレクトショップ型の本屋さんに近い品揃えをしていた2階(1階は流行りの新刊、雑誌を置く「街の本屋さん」だった)の入口にあった、店主の選書コーナーより。2015年6月の様子。

「本屋のオヤジのおせっかい」コーナー



「本屋のオヤジのおせっかい これだけは読んでおけ!」

『ネルソン・マンデラ アパルトヘイトを終焉させた英雄』
『ヘレン・ケラー ちくま評伝シリーズ』
『ワンガリ・マータイ ちくま評伝シリーズ』
『ココ・シャネル ちくま評伝シリーズ』
『私が見た戦争』石川文洋
『マザー・テレサ語る』
『マザー・テレサ かぎりない愛の奉仕』
『マザー・テレサ あふれる愛』
『アーミッシュの赦し』
『ビッグイシューの挑戦』
『あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ』
『たった独りの引き揚げ隊』角川文庫
『おじいちゃん戦争のことを教えて』小学館文庫
『ウミガメと少年』徳間
『ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸』
『世界で一番たいせつなあなたへ』(マザー・テレサの手紙)
『ヒロシマ 8月6日、少年の見た空』
『この子を救えるのは、わたしかもしれない』
『戦争が終わらないこの世界で』緒方貞子
『天、共に在り』中村哲
『茶色の朝』(ナチスの支配を描いた児童書)大月書店
『苦海浄土』石牟礼道子
『はじめての部落問題』文春新書
『マララさんこんにちは 世界でいちばん勇敢な少女へ』西村書店
『マララとイクバル』岩崎書店
『武器より一冊の本をください』ヴィヴィアナ著
『わたしはマララ』
『戦争を取材する』山本美香
『ヒロシマナガサキフクシマ』講談社
『マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女』岩崎書店
『職業は武装解除』
『わたしは13歳、学校に行けずに花嫁になる。』合同出版
『夜回り先生と夜眠れない子どもたち』水谷修
『いいんだよ』水谷修
『子育てのツボ』水谷修
『夜回り先生いじめを断つ』水谷修
『こどもたちへ』水谷修
『ありがとう』水谷修
『夜回り先生いのちの授業』水谷修
『天の瞳』シリーズ、灰谷健次郎
『兎の目』
『アルケミスト』角川文庫
『星の王子さま』内藤訳
『君のためなら千回でも』ハヤカワエピ文庫

以上です。閉店が決まってから訪れ、その場でできるかぎり取ったメモに基づくものです。漏れもだいぶあります。書誌データも一貫しない表記ですが、ご容赦ください。

P.S. くすみ書房閉店についての記事はこちらです。(2015年6月に書いたもの)