2017年1月8日日曜日

「君の名は。」に馴染めず…

映画、「君の名は。」をやっと観ての、感想と批評。ただし、ネタバレはなし。主に馴染めなかった点を書いてみたい。

面白いし、映画館で作画の世界に浸ると、余韻も残る。けれど、作品世界に入り込みづらかったのは、次の2点。

いかにもアニメ、という雰囲気。「田舎を舞台のひとつに組み込む(そして、やや理想化する)」その他、流行りのサブカル要素をふんだんに盛り込んだ設定。話の運びもノリもラノベ風。まったく好みの問題だけれど!

もうひとつは、場面転換がせわしない。専門家も(ひとコマの)「尺が短い」と指摘している。その分、作画の労力が余計にかかるので、「贅沢」とも言えるが……。

「ロングショット」が名場面となるセンスの真逆を行っている。中盤まで伏線と設定が詰め込まれ、クライマックスで回収するが、展開は速く、どうも「流れのある物語」を観ているというより、「プロット(筋と構想)」を頭で追っている気分になる。

スマホを高速でスクロールしながらテキスティングする世代の映画かな。🎥