ちょうど読んでいる『アンナ・カレーニナ』では、哲学的思索に悩むリョーヴィンが、とりあえず「目の前の仕事をひとつひとつこなしている間、自分は迷わないし、正しいことをしていると感じられる」といった結論に至る。
仕事については、こういう姿勢に倣いたい。
長期の展望については、「頭を空っぽにする」。いまは空回りするほどの意欲で本を読み、芸術に触れながら、もやもやと答えが見つからないが、焦らない方がよさそうだ。
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以前、こんな話を聞いた。進路に迷っているひとが「やりたいことを3つ、順番に書いてみて」と言われて、3つ書いた。すると、「3つ目がほんとうにやりたいことだよ」と。(1番目と2番目には、社会通念が反映される、という趣旨だろう)。
いまも、そのひとは3つ目の道で仕事を続けている。