面白い記述を見つけました。
「江戸時代の俳人は流れていくことが生きることの中心だった。…(略)…明治以降はそんな漂泊的な生き方ができなくなってしまった。地上のどこかに定位置がある。旅をしてもあくまでも吟行なんです。」
「例えば丸ビルにいる虚子のところにハガキで句を出して、選をしてもらうという関係になってくるのです。虚子は貯金通帳をもっていたはずです。…(略)…毎月出る俳句雑誌は俳人の定住化の象徴です。」
* 角川の雑誌「俳句」のバックナンバーより。中沢新一との対談で小澤實の語りより。(2014年の3月におこなわれた対談)。