2016年6月19日日曜日

歩みを止めるーーベルクソンとインディアン(引用)


「あらゆるものは動きながら、あるとき、あるいは他のあるときに、そこここで一時の休息をする……」

「……休息をする。空飛ぶ鳥は巣を作るためにあるところに止まり、休むべくして他のあるところに止まる。歩いている人は欲するときに止まる。同様にして神も歩みを止めた。あの輝かしく素晴らしい太陽が、神が歩みを止めたひとつの場所だ。月・星・風、それは神が居たところだ。木々、動物はすべて神の休止点、留まった点であり、インディアンはこれらの場所に思いを馳せ、これらの場所に祈りを捧げ、彼らの祈りが、神が休止したところまで達し、助けと祝福とを得られるようにと思う」

ベルクソン著『道徳と宗教の二源泉』に引用されていると、中沢新一さんが角川の「俳句」で引用していた、孫引きのひ孫みたいな引用。