2016年6月1日水曜日

【ご報告】本のカフェ第34回<特集ビッグイシュー>@風味絶佳

日時:5月26日(木) 14-16時
場所:風味絶佳
参加人数:4名
参加費:500円+ワンオーダー


今回は、札幌の隣の市である北広島のブックカフェへやってきました。都合3回目となる「ビッグイシュー特集」を風味絶佳さんで開催しました。



店主がビッグイシューにご理解のある方で、恵庭市の市民と協力して恵庭市立図書館に毎号、置いてもらうことに成功したのがつい最近の出来事。うれしいですね。


さて、まずは「ビッグイシュー」がどういう雑誌かの紹介から始めるところですが、すでにご存じの参加者ばかりでしたので、ホームレス支援の仕組みについては割愛しました。

レジュメ
レジュメを参考に、こんなお話をしましたよ。

◇ビッグイシューの歴史
1991 イギリスで雑誌「ビッグイシュー」発売。
2003 日本で有限会社設立。9月「ビッグイシュー日本版」発売。
2004 秋、月1回から月2回発行へ。
2007 10月、200円→300円への値上げ。功を奏して黒字へ。(札幌開始も07)。
同年  NPO法人「ビッグイシュー基金」設立。

◇「ビッグイシュー日本」起業の四重苦
1.若者の活字離れ、もはや雑誌の時代は終わった
2.すでに情報はタダの時代
3.路上で雑誌を売り買いする習慣がない
4.わざわざ好んでホームレスの人からは買わない

→これを「四つの強み」に変える言論戦。(メディアに本気度が伝わる)。


さて、この後、ビッグイシューが世に出て広がってゆく経過を力説したあとで、主催者がもってきた46冊のバックナンバーをテーブルに広げました!


みなさんに「1冊ずつ持ち帰ってどうぞ!」とお声がけして、ひとつひとつかんたんに中身を紹介し、おすすめなどしながら、1冊を選んでいただきました。けっこう迷われた方が多く、あれこれ手に取っては眺めていらっしゃいました。楽しいひとときでした。


そこで、店主が「ちょっと話したいことが…」と。


実は、恵庭市の図書館はビッグイシューを入れるのをOKしてくれたのに、北広島市は「指定図書に該当しない」と断られたとのこと。(*ビッグイシューは雑誌番号 ISSN をもっていません。)北広島市も頑張って、リクエストしてみない?といったお話。自治体によって対応は異なるのですね。


最後に、風味絶佳さんの珈琲とケーキセットをいただきました。居心地のよい空間で、とてもおいしかった!そして、楽しく開催できました。みなさま、ありがとうございます。





店名の由来 山田詠美『風味絶佳』

【参考文献】
『ビッグイシューの挑戦』、佐野章二、講談社、2010
『社会を変える仕事をしよう』、佐野章二、日本実業出版社、2013