2015年10月1日木曜日

オリジナリティ

「オリジナリティ」「独創性」という概念は、とりわけ、芸術の世界で重要視されすぎていると思う。



それが作品の評価軸のほぼすべて、みたいな書かれ方、ないし「根源にそれがないとダメだ」という書かれ方を見るたびに違和感を覚える。

それは、「オリジナリティ」の絶対視のように思える。あたかも無限の空間(芸術の表現の幅)のなかで、絶対的な点としてのオリジナリティ、場所としての創作者の領域、が想定されているかのようだ。

ぼくは、単純に「オリジナリティ」は相対的なものだと思う。芸術の無限空間なんてものはなく、ただ、いままでに出てきた作品や回りにある作品と比べて「ちがっている」と判断されれば、「オリジナリティ」がある。

だから、書き手としての僕にとって「オリジナリティ」とは、たとえば10のアイデアが浮かんだとして、そのうち7,8はすでに言われていることだな、と思えば、残りの2,3を書いて、そこには「オリジナリティがある」、そういうもの。

……という考え方も「オリジナリティ」がありそうだから、書いてみたけれど、どうなんだろう?