20世紀前半の日本人画家、韓国の画家が描いた「朝鮮」の風景。当時は、日本の統治下に置かれていた「朝鮮」。
その絵にも、支配側がエキゾシズムや牧歌的な理想像を反映する「オリエンタリズム」が織り込まれるが、当時の自然、風俗を見ることもできる。また、西欧の前衛的なものから日本画の技法、水墨画まで、当時の画風を知ることもできる。
こうした文化的な背景を絵に読むとともに、絵そのものの美しさ、ふだん美術館で見慣れた「西洋画」でも「日本画」でもない展示の光景を楽しめる。
よく練られた展示で、視座も面白く、とてもおすすめの展覧会でした。(公式ページ)
また、同時開催の「高橋三太郎」木工展は、ひたすら椅子が並ぶ!ユニークな会場。なんと座っても、写真撮影してもよいのです。
札幌を拠点に活躍してきた高橋さん。KITARAの椅子も、恵庭市や北広島市の図書館の椅子、チカホの公共スペースや学校に置かれている椅子もデザインされたのですね。木のぬくもり。
同会場の秋季名品展、ガラス工芸もよかったですよ。(公式ページ)