2015年4月6日月曜日

【本と珈琲豆】Walkabout(写真集)



横長でたっぷり厚みもある写真集。竹沢うるま(「うるま」は沖縄の方言でサンゴの島、の意)さんが世界130カ国以上を回って撮ったもの。


1000日に及ぶ旅の日々だったそう。そのなかで、これと思える瞬間を撮り続ける。どれも旅の偶然が織り込まれたような印象、それでいて「これしかない」という絵になっている。

西欧をほとんど載せておらず、アメリカにいたってはたしか一枚もない。アジアやアフリカ、東欧などが収められている。風景も美しいし、街のひとこまも素敵だが、なにより魅力はひとの顔にあると思った。

ちなみに、タイトルの"Walkabout"はアボリジニが出る放浪の旅のこと。

【書誌情報】
『Walkabout』、竹沢うるま、小学館、2013、3200円(のはず)