2015年4月9日木曜日

雨と木曜日(42)

2015.4.9.

midori社製のトラベーラーズノートは黒または茶の革が美しく、中を差し替えられるのも楽しい、カスタマイズのできるノートとして人気です。その2015年限定エディションとして(かなり濃く、紺色のかすれたような青)が発売されました。すでに黒をもっていたこともあり、「どうしようかな…」と迷い、やめようかと思っていたのに、どうしてもその魅力に抗しきれず、「ものとして素晴らしい」と思い切って買ってしまいました。



黒と茶

midoriホームページ:http://www.midori-japan.co.jp/

青エディション

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今日はスターバックスで「ケニア」のコーヒーを飲んだ。日替わりの「本日のコーヒー」だが、たいてい中煎りと深煎りのふたつがあり、深煎りは豆の種類を問わず、かなり濃い。舌の上でざらつくような微妙な苦みがある。中煎りの方は、物足りないこともあるが、少し酸味が利いてすっきり。ケニアはやや透き通る風味が好きで、おいしかった。ちなみに、最近ではトリビュートブレンドがそこそこ、3リージョンブレンドはいまひとつでした。


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『卵のように軽やかに』という素敵なタイトルの本を手に取った。サティの雑文集である。19世紀後半から20世紀の初めを生きた音楽家、サティ。「ムッシュー貧乏」とさえ呼ばれる生活、夜にどこかで頼まれればピアノを弾く。おもしろい箇所があったので引用してみよう。

ジョン・ケージはこう語っている。
「サティが生き、そして創造(つく)りだしていった芸術こそが芸術なのだ。芸術は生活や人生と別なものではない。その意味では皿洗いでさえも同じことなのだ」
「サティは教会にいるのと同じアット・ホームな気持でナイト・クラブにもいたのだ」。
(訳者あとがき p.306より)


【書誌情報】
『卵のように軽やかに サティによるサティ』、エリック・サティ、岩佐鉄男・秋山邦晴訳、ちくま学芸文庫、2014