2015年3月26日木曜日

雨と木曜日(40)


ウクレレ祭りに出てきた。札幌のぜんざい屋さん「あん庵」で春分の日に開催された。ウクレレ製作も演奏もされるHさんが、店主と主催。みな、それぞれに楽器を持ち寄り、順番に1,2曲ずつ弾く。定番のナンバーもあれば、特殊なウクレレでマイナー曲を弾き語りの方も。特殊な、というのは、1弦と3弦だけが複弦(2本、張られている)になっており、3弦はオクターブ調弦。倍音が綺麗に出る。10人以上で楽しい1時間でした。



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札幌西区の方にあるキホコーヒー。ぼくは行ったことがないのだが、いただきもので「kiho ブレンド」を飲む。まずびっくりするのが、粗挽き。粒々が砕けたガラスの破片のように大きく、これほど「粗い」豆の挽き方もめずらしいな、と思う。香りはよい、深煎りなのがわかる。ペーパードリップで落としてみると雑味が少なく、すっと喉を通る味わい。香りは相変わらず高い。味も香りもスモーキーさがない。透明感がある。

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『復興<災害>』という新書を読む。タイトルがわかりづらいが、「復興」のためになされることがかえって「災害」になっている、という意味。これは激しい批判の書か、と思いきや、内容は学者さんのデータ整理、まとめノートといった雰囲気。情熱がない代わりに、きちんとした文章。政策提言をしない代わりに、中立性のある書きぶり。「阪神・淡路」と「東日本」を対比させながら、住まいの問題を中心に長いスパンで復興を眺める。


【書誌情報】
『復興〈災害〉――阪神・淡路大震災と東日本大震災』 塩崎賢明、岩波新書、2014