2015年3月1日日曜日

【ご報告】アートの広場「アートと本のあいだ」

2015.2.28. 19時〜21時
トオンカフェ(札幌)
参加:9名
無料。出入り自由。


初めての試み、「アートの広場」を開催しました。1)アーティスト、イラストレーター、デザイナー、2)アート関係者、3)アート好き の三者のあいだの交流を進めるイベント。


今回は、「アートと本のあいだ」というテーマを設定、三人の方にお話しいただきました。それが前半のトークイベント。その後はフリータイムで歓談。


最初のトークは、札幌で絵と立体の制作で活躍される方。「ぷち考」と題したレジュメをご用意いただきました!おもしろいペーパーです。さらに、装丁のユニークな蔵書を何冊も持って来てくださったので、みんなで回覧しました。

活版印刷の古書、ブルーノ・ムナーリの仕掛け絵本、CD付きの音楽の本、銅版が表紙になっているぶ厚く重い限定本、などなど。


ふたりめは銅版画家。子供の頃から本が好きで、カフカ、安部公房、澁澤龍彦らを読んできて、それが創作のインスピレーションになるのだとか。版画はそもそも本の印刷、聖書の挿絵にも使われていた技術。いつか詩画集を作ってみたい、と。

「読めるイメージ」「(絵画は)ひと目でわかる文学のよう」といったフレーズも。


三人目は、イラストレーターの方。日本画を専攻して学んできたので、いまのイラストの仕事とのあいだに揺らぎがある、と。子供の頃から絵本が好きで、ニールセンの挿絵はお気に入り。挿絵によって物語の印象ががらりと変わることに面白味を覚えたとのこと。

一枚絵もよいけれど、文字とセットの絵がとりわけお好きだそう。


後半は、フリータイム。

現代音楽の話から、サブカルチャー、航海の話まで、あれこれみなさん盛り上がっていらっしゃいました。


ひとのご紹介、場所のご提供などご協力いただいたトオンカフェの中村マスター、参加者のみなさま、様子を見守ってくださった札幌を中心にたくさんの方に、感謝。

主宰・文責:木村洋平
ご協力:トオンカフェ
スペシャル・サンクス(写真):小説家のUさん