2015年1月22日木曜日

雨と木曜日(31)

2015.1.22.


1月の札幌へ戻ってきた。東京とは装備をすこし変えるが、レッグウォーマーが力強い味方。膝から下、くるぶしまで包み込むだけで足の裏まで温かくなる。ふんわりしたやわらかい生地のものも使ってみたが、歩いているうちにずり落ちてしまう。無印良品だったと思うが、ゴムが効いていて、しっかりフィットするものを重宝している。脚への適度なしめつけもよく、脚が刺激されて血流がよくなる気もする。ちなみに、家の中でも温かい。

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Cafe Esquisse(カフェ・エスキス)はお気に入りの喫茶店だ。札幌の円山にある、入口はちょっと小路を入ったところ。マスター夫妻の人柄もあって、ここのカウンター席で飲み物を味わうときほど落ち着く時間は、ほかではちょっと見出せない。珈琲はフレンチを選んだが、ネルドリップで丁寧に落としてくれる。ふと、冬は濃い珈琲がいいな、と思う。そう思うひとが多いから、冬は深煎りの珈琲があちこちで出回るのかな。


Cafe Esquisse:http://cafe-esquisse.net/

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『人が集まる「つなぎ場」のつくり方 都市型茶室「6次元」の発想とは』という本を読んだ。タイトルが長い。2008年にオープンした東京、荻窪の喫茶店「6次元」のマスターが伝授する、ひとをつなぐ場所の作り方。テレビ業界の出身だけあって、売り込み方のうまさにはリアリティを感じる。やたらと多いのが、「雰囲気のある」(けれど内容は希薄な)言葉遊びのような「発想」だが、ことばがひとを惹きつける良い例なのかもしれない。


書誌情報
『人が集まる「つなぎ場」のつくり方 都市型茶室「6次元」の発想とは』、ナカムラクニオ、阪急コミュニケーションズ、2013