2014年12月26日金曜日

雨と木曜日(28)

2014.12.25.


知人が「ごはんを炊くのは面倒だからパンばかり食べる」と言っていた。僕は真面目に(?)炊飯していたが、これを聞いてから「パン食も楽でいいかな」と思うようになった。また、べつの知人が「味噌汁さえあれば、あとはなにか作って食卓になる」とおっしゃっていた。それで、影響を受けやすい僕は最近、朝食だろうが夕食だろうが、「食パンと味噌汁」という奇妙な取り合わせになりつつある。味噌汁の代わりに、煮物や鍋も悪くない。

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2種類のマンデリンを飲む機会があった。マンデリンの特徴は、きつめでシンプルな苦み、酸味の少なさ、すっとした後味(のどごし)といったところ。コクは煎りの深さにもよるが、基本的に「こっくり」した、和食で言う味噌汁やお出汁のような「こっくり」した感じはない。適度なコクだと思う。さて、2種類のうち、ひとつは酸味が出やすい豆で爽やかな印象。もうひとつは、深煎りで「光のマンデリン」とも呼ばれる洗練された味でした。

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雑誌BRUTUSの「読書入門。」という特集を読んでいる。(2014.1/1・15合併号)星野源さんの特集から始まる(二人目は古市さん)ところがポップなテイスト。とはいえ、全国のこだわり書店の書店員さんおすすめの3冊コーナーもあとに控えており、文体も紹介される本もバラエティに富んでいる。さすが「雑誌」だな、と思わせる配色、写真、文章の短さなどが、「読書入門。」をしながらの特殊な「読書体験」をもたらすかのようだ。