「第2回 有限会社 ナカジプリンツ」(道都大学、中島ゼミの学生・OBのグループ展。※ 本物の会社ではない。)、たいへんに見ごたえのある展示でした。
一番広い展示スペースの風景。おそらく20人近い作家さんが、それぞれに小さなスペースをかまえて、展示・販売をおこなっていました。
これはマッチ箱をデザインしたもの。シュールな絵柄。なかには本物のマッチ。左はコースターです。
猫のハンカチーフ。古民家の窓に似合っていますね。
これは、宇宙と星をモチーフにした作品。右の小さな箱状の青には、金色の針で星座が刻まれています。
ポストカード。編まれた椅子も素敵。
たくさんのポストカードが壁に貼り付けられています。柄はさまざま。表面にメディウム(媒体)でコーティングがしてあり、触ると凹凸がわかります。
ブローチやイヤリングなど。青と紫で、星空のようなデザインです。
足跡のような作品と楕円。モノクロ映画の雰囲気を醸していました。
モビール作家 jobin さんの雲や舟が浮かぶ、小さな空間のなかに、上に挙げたような作品が散りばめられています。
赤ん坊の姿を和紙に印刷しています。風間雄飛さんの作品。団扇もあります。
畳の部屋の展示スペース。一階です。抽象的な模様。そうそう、これまでの様子でわかりますが、「プリンツ」と言いつつ、版画やテキスタイルのほかに、立体の造形作品、アクセサリーなどが並びます。ジャンルの境界はないですね。
こちらは一階奧のスペースに飾られた小物たち、そして絵画。
ここから4つは版画家の川口巧海さんの作品群。全部で8つありましたが、とくに気になった作品を4点。どれも素晴らしいものです。これは「永遠癖の観測者」というタイトル。
「第二番の残響」。木目がよく出ています。風のようであり、音楽のようであり、波のようでもある……。
「天上の遊戯」。木馬のような馬に乗った剣士(騎士)が、ひとりの人間を切り捨てています。多面体も川口作品にはときどき現れるモチーフ。
「海の星の下で」。抽象的な模様のような、ヒトデかなにかの生物のような、不思議な星の下に女性。
展示スペースをフルに使い、作家さんの人数も多く、とても全部は紹介しきれませんでしたが、以上で一応のご紹介としたいと思います。
全体に照明は強くなく(ランプのような照明器具です)、昼間の光のなかで見るのが一番よいようです。
今日、土曜日は多くのお客さんでにぎわっていました。明日の日曜日にお時間ありましたら、ぜひ足を運んでみることをおすすめします。
第2回 有限会社 ナカジプリンツ
2014.6.4.(水)〜6.9.(月)
13:30〜22:30(最終日は20:00まで)
ギャラリー犬養(札幌市豊平3条1丁目1ー12)